今年から法律が変わってしまいましたが、ホームヘルパー2級の資格をとるべくして、ホームヘルパーの専門学校の短期コースに入学しました。
簡単にいうと、ご利用者様に対しての尊厳をもち、病気を理解するというデジタルなスキル、あるいは何とか助けてあげたいというようなアナログな温かな心を持つという両方を持ち合わせ、ご利用者様のベッドでの起こし方、オムツの取り替え方等を学びます。
基本的に試験はありませんが、実習といって試験に該当するものがあり、それをクリア出来なければホームヘルパーにはなれません。
実習には、ホームヘルパーという契約している個人の住宅を訪問し、様々な観察をすると共にご利用者様とお話をしたり、朝ごはんの洗い物をしたり、洗濯をしたりと様々な事を行います。
次に有料老人ホーム等に行き、テレビを見ながらくつろいでいる方々とお話をしたり、配膳のお手伝いをしたり、洗濯物をご利用者様のお部屋のタンスにしまい込んだりという事を行います。
私は老人ホームというのはテレビドラマや華美なパンフレットでしか見たことが無く、老人ホームの中という内部は見たことがなかったので不安でした。
最初に任されたのが、コミュニケーションです。
具体的に言うと、ご利用者様とお話をすることです。
ご利用者様の何れかと「故郷はどちらですか]などの質問をすれば良いと思っていたのですが、現実は厳しいというのを実感しました。
テーブルの周りに6人ご利用者様が居られますが、言葉を喋れるのは一人で特に問題なく順調に過ごせると思っていたのですが、日本語は日本語なのですが、支離滅裂で言葉を頭の中で組み合わせて何かしらの一文にしようと試みるのですが、全くわかりません。
「故郷はどちらですか]と問いかけても聞こえないというか、わからない様子なので、どうしたものかと考えていた所、言葉ではなく「手の温もり」で何か伝わるのではないかと、ふとそんな感情が私の中に産まれ、私は手を差し伸べました。
それは見事に正解で、私の手のひらや甲だけではなく、二の腕の辺りまでを撫で始め、理由はわかりませんが、にこやかな笑顔をくれました。